消化器内科で働く看護師は、専門分野で働く看護師です。消化器内科が扱う分野は非常に広く普段から多くの患者さんを対応することになるでしょう。患者さんはほとんどが慢性疾患で、重度か軽度かによって差がかなりあります。
消化器内科の看護師は、幅広い知識と経験を積み重ねます。特に、消化にまつわる知識はもちろんの事、栄養管理も必要ですし、抗がん剤の管理・投薬補助などはやればやるほど身に付きます。
さらに、入院患者さんは慢性疾患の方が多いです。今までの食生活を改善したり好きな食べ物をやめなくてはなりません。患者さんは、自分の不摂生が原因とわかっていてもなかなか食生活を改善するのは困難です。そこで寄り添ってあげるのも看護師の仕事です。わかりやすく説明したり、またコミュニケーション能力が高まるのも消化器内科ならではのやりがいでしょう。
特にがん患者さんは、そのご家族にも配慮しなくてはなりません。また、がん治療の場合は副作用も頻繁に発生しますので、投薬補助は非常に大切な仕事です。ここで患者さんへの声掛けやコミュニケーションは病気の痛みも取り除く効果があります。
また、内臓疾患は併発する疾患も多くあります。胃や十二指腸の疾患の原因が別の所にあったというのも珍しい話ではありません。そのため、患者さんを包括的にみる能力にたけている必要があります。
看護師のアセスメント(診断)は、日頃から医師よりも深く患者さんに関わっているため、看護師さんの観察力を上げることは消化器内科には大切なポイントなのです。